人に何かを伝えるということと人の話しをよく聞くということ
最近私が2年の12月からやっているインターンの後輩が3人も入ってきた。去年の12月から入ってきた子も入れて5人になった。
今まで、2人とかでやっていたところに突然だった。
それで、研修をしなければいけない。
うちのインターンの仕事はとにかく細々している。そこらへんの企業のインターンと比べても遥かに細々としているし、かつ結構それが重要だったりする。
そして、1つ1つの仕事が割とトリッキーでもある。それが楽しかったりもするんだが、多分辛い人にはツライ。
そんな仕事たちを大まかに紹介するということが研修の第一のステップだ。
歴代のインターンが仕事の研修マニュアルを作ってくれてそれがよくできているので結構わかりやすい。
まぁ、とはいっても実際に仕事をやりながらじゃないと分からないことが多いので実際に仕事をやらせてみる。
そこで私は仮説を立てた。
その前に問いとして「早く仕事を覚えてもらうにはどうすればいいか」という問いだ。
そして仮説は
①自力で見本に近づけるために努力して、人からチャックをもらって修正していく
ということだった。経験則的に結構自分で時間をかけてできるところまでやったものは、最初時間はかかるが結構覚えるのは早かったという印象があった。
でも実際にやらせてみたら、どうやらそもそも「見本に極力近づけるためには何をすればよいか」ということを考えることは結構ハードルが高いということがわかった。
別にできなかったその子を責めようとしているわけではない。
私の伝え方と教え方が間違っていたということに気づいた。
そもそも「見本と同じように」というのは結構難しい。
見本は結果でしかない。それまでの作業の工程やつくり手がどのような点に注意してそれを作ったのかわからないからだ。
もっと具体的に説明する必要があった。そのためには作業工程をみせる必要がある。プロセスを記憶させるような足場かけが大切だということを学んだ。
私は、「自分がこうだったからみんなそうだろう。できるに違いないだろう」という思い込みが最近ますます増えてきたように感じる。
ここ1年そういえば、似たような界隈の人としかコミュニケーションをとってこなかったし、大学2年の頃から、後輩をもつことなくずっと、「できる先輩」に囲まれて、自分が一番何もできない状況にあるということを自覚して生きてきた。
そのことが裏目にでてしまった。
誰しも新しいことにチャレンジする時はできないことは前提にあるということを頭にいれつつ、自分もそうだったということをわすれないでおきたい。
と思った5月だった。
環境に慣れてしまうとそんなふうにして、いろんなことがあたりまえになってくる。
あたりまえになってくると、人にわかりやすく「伝える」ことも、そして人の話しをよく「聞く」ことも忘れがちになってしまう。
だから今、こうして後輩をもつという新しい環境は私にとってすごくプラスな経験だと思った。
環境をかえること=コミュニティを変えること
では一概に言えない。
とどまることで変化することもあるし、自分で変化を生み出せていけたらいいな。