何かをつくることへの問い
年末から更新していませんでした。
印象的なこと?というか、文章にしてのこしておきたいなと思うことが最近ありました。
ここんところ、ずっと何かをつくることをしています。原稿を書いたり、マニュアルをつくったり。
何かをつくるということで一番大切なことは何でしょうか。
この問いにいつも戻るのですが、それは「誰の為にそれはあるのか」という問いではないでしょうか。
私はこの2年間、インプットとアウトプットを繰り返してきたつもりですが、毎回このアプトプットで苦労します。
何かをつくるという行為は、自分という登場人物では決して完結しないということ。この意識こそが大事なのだと。
昔は、そんなこと考えてもみなかった。レポートはただまとめればよかった。
もうそれは、言いたいことを言うみたいな感じでした。
そこには、「誰のため」というものはなくなってしまっていて、登場人物は、「現在の私」くらいでしょうか。
誰のためは、別に他人である必要はないと思いますが、何かをつくるということは少なくとも、「将来の」自分、他人、か、「今」の他人に伝えるためにあるのではないでしょうか。
そして、その人には、言いたいことは一つしか伝わらないということが分かってきました。大事なことは一つしか伝わらないのです。いっぱい書くと大事なことも伝わらないのです。
だから、その大事なことを一つに絞ることに凄く頭を使わなければいけないなと。
では、大事なことを一つに絞るためにはどうしたらいいのでしょうか。
それは、伝える相手が何を望んでいるのかを考えることです。
相手になりかわる、作り手の自分の頭を一回リセットする。
こんなあたりまえのように聞こえることをすぐに忘れてしまうものです。
私の上司がこんなことを言っていました。
「その人のクリエイティビティって、その人がどれだけ伝える相手のことを考えてものをつくったかによるとおもうんだよね」
まさにその通りだなと思いました。
「クリエイティビティ」って意外と単純だなと思うかもしれませんが、意外と奥の深いものですね。クリエイティビティは小手先のテクニックではないのですね。
「こんなもんだな」って勝手に限界つくるのではなく、「まだまだこんなもんじゃない」って思いながら、精一杯頭を使いながら日々何かをつくっていきたいです。